少し前ですが東京都美術館「クリムト展 ウィーンと日本1900」に行ってきました。
過去最大級といわれるクリムト展。
なかなかここまでクリムトの作品を集めるのは大変だそうですよ。
ついた頃には20分待ちでもっと早くくればよかったと後悔しながら入場規制の列に並びましたが、会場の中は待てばじっくり絵の前で見れるほどだったので、十分堪能できました。
クリムトは1862年ウィーン郊外の生まれで生涯独身でしたが、たくさんの女性との間になんと子どもが14人もいたといわれています。
生涯のパートナーといわれているのはエミーリエ・フレーゲ。
彼女が17歳の時にクリムトのモデルになっています。
たくさんの女性に愛されたクリムトですが、死の間際に呼んだ名前はエミーリエでした。
そして今回一番見たかったのは「ユディトⅠ」
妖艶な表情は画家クリムトとモデルになった女性との関係性を想像させますね。
金箔を使ったゴージャスな表現は気品にあふれて艶やかで美しい。
オリジナルはウィーンに行かないと見られない「ベートーヴェン・フリーズ」の複製も圧巻でした。
第九を解釈した絵巻のようなストーリーには、ずっと浸っていたいような気になりますね。
「女の三世代」は日本初公開。
ローマ国立近代美術館所蔵でなかなか観られないものだそうです。
日本美術の影響を色濃く受けた作品は見れば見るほど細部に発見がある面白い作品でした。
ミュージアムショップでは美しい図録とポストカード。
そしてクリムトが自作のスモックを着て愛猫を抱いているタオルハンカチを購入。
最後にガチャを。
でてきたのは「ベートーヴェン・フリーズ」のなかの絵のピンバッチ。
よりにもよって肥満、肉欲、淫蕩の三人の女。
好きなピンバッチが出るまでもうちょっと粘ってみればよかったと今更後悔(涙)
でも音声案内は稲垣吾郎さんで本当にやさしい素敵な声に癒されて、心に残る素敵な美術展でした。