メスキータ展に行ってきた。
全国巡回を待ってコロナで延期だったのでやっとです。
昨年2019年に東京ステーションギャラリーで開催されてからの巡回展。
西宮市大谷記念美術館で4/4(土)から開催されるはずだったメスキータ展がようやく始まりました。
サミュエル・イェスルン・メスキータ(1868年6月6日〜1944年2月11日)
オランダで活躍した画家で版画家、そしてデザイナー。
やっぱり印象的なのは木版画。
シャープで簡潔な線。
シュールで印象が強い白と黒の作品は、月並みな言い方だけど・・・
かっこいい。
ユダヤ人であったためナチス・ドイツに妻、息子とともにアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に送致され、ガス室で人生の幕を閉じました。
つくづく戦争って何も生み出さない。
今メスキータの作品を見ることができるのは、美術学校の教師をしていた頃の教え子エッシャーや友人たちがメスキータのアトリエから持ち出し、戦争中もナチスから隠して命がけで守ったもの。
メスキータの悲しい最期。
そしてエッシャーたちによって戦火を逃れたのだと思いながら作品をみていると、より一層胸に迫ってくるものがあります。
戦争の悲劇を思うと、コロナ禍も大変ですがまだコントロールができるかもしれませんね。
生きることを疎かにしていないか?
そんな風に自分に問いながら帰りました。
電話で予約しての入館ですが、快適に見られました。
メスキータ展は電話での予約でまず西宮市大谷記念美術館に電話を。
電話番号は 0798-33-0164 で時間帯は2時間ずつとなっています。
詳しくはホームページをご覧ください。
otanimuseum.jp